統合失調症 陰性症状 期間

統合失調症で問題になる陰性症状の期間について

スポンサーリンク

統合失調症は国や地域、民族、性別などによる差はほとんど無く、有病率は100人に1人といわれ、喘息と同程度と考えられています。
そして、7〜8割は思春期から30歳までに発症することが多く、女性の場合は40〜45歳に2度目の発症の小さなピークがあり、男性の2倍発症しやすくなります。
そして、統合失調症では脳の神経から次の神経へと情報を伝えるための神経伝達物質に不具合が生じこの病気を発症していることが分かってきました。
統合失調症の進行過程は人によっても違いますが、一般的に前兆期、急性期、休息気、回復期の4段階があり、場合によっては戻ったりもします。
まず初めの前兆気は眠れなくなったり、あせりの気持ちが強くなったり発症の前触れのサインが現る時期ですが、誰にでも起こりうる症状なので見過ごされるケースがほとんどです。
一方、急性期では幻覚や妄想などの陽性症状が目立ち、頭の中が混乱し周囲とのコミュニケーションがうまく取れなくなってしまいます。
そのためこの時期に受診することが多くなりますが、急性期はお薬が効きやすく入院しても1週間程度で妄想がほぼ消失するケースもあります。

スポンサーリンク

統合失調症で問題となるのは次の休息期です。
この時期は感情の起伏が乏しくなり無気力で何もしなくなるなどの陰性症状が中心となります。
陰性症状では陽性症状の時のようにお薬による改善効果はあまり期待できません。
そして、このような症状が出ている期間は数ヶ月、長いと数年単位で改善し、人によっては数十年という期間を費やすケースもあります。
治療で使用される第2世代抗精神病薬や抗うつ薬との併用によって多少の症状改善が得られますがまだまだ不十分となります。
そのためこの期間は精神科デイケアや作業所、就労所などに通所しながら治療の一環として作業を行う作業療法や、日常生活において必要な技術を学んでいく社会生活技能訓練(SST)などを導入することになります。
また、統合失調症は加齢によって深刻化する病気とは異なり加齢が有利に働きます。
そのため、若いときに発症し陰性状態が続いていた人でも40歳代から改善し始めて50歳頃には回復したというケースもあります。
いずれの場合でも陰性症状は治らない症状ではありません。
少しずつ改善していくので気長に焦らずじっくり治療をする心構えが重要となります。

スポンサーリンク